■「北朝鮮の社会体制は崩壊している」

 キンタナ氏は「(北朝鮮の)社会主義体制全体は、しばらく前に崩壊」していると指摘し、「社会主義体制の公共部門が崩壊してしまっていて、もはや公共サービスが全く提供されていない。その一方で現在も残っているのは、支配と監視、そして国民の拘束を行う今の体制だ」「深刻な人権侵害が行われており、その責任は政府と指導層にある」と述べた。

 さらに同氏は、現時点で議題として持ち出すことが難しいことを認めつつも、北朝鮮政府は交渉プロセスの一環として安全保障を求めているが、そのことによって人権侵害が免罪されるべきではないと述べ、「過去を振り返ることを避けてはならないし、責任ある者に対する追及も避けてはならない」と語った。(c)AFP/Sebastien BERGER