【7月8日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は7日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第12シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は4-6、6-3、6-2、6-4の逆転でカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)に勝利し、4回戦に進出した。しかし試合後のジョコビッチは、自分のサーブ前に観客が「口笛やせき払いをするふりをした」と話し、センターコートの雰囲気に不満をあらわにしている。

 ジョコビッチはこれで四大大会(グランドスラム)44回目のベスト16入り。しかし、地元期待のエドモンドの試合ということもあって、ときに過熱気味になるセンターコートの雰囲気が国別対抗戦のデビスカップ(Davis Cup)にも似ていたと語り、サーブを打つのに時間をかけすぎて遅延行為を取られた後の一部の観客の反応に怒りをのぞかせた。

「観客の反応はまったく不要なものだと思った。僕がボールをついている間、何人かがせき払いをしたり、口笛を吹いたりするまねをしていた。試合の終盤、僕がタイムバイオレーションを取られたときの話だ。テレビで見聞きしているだけではなかなか分からない部分だと思うが、とにかくいらない行為だ。ああいうのは好きじゃない」

 その後ジョコビッチは、ショットの後に観客へ向かって皮肉めいた投げキスを飛ばしたり、耳を手でふさぐまねをしたりしながら勝利を収めた。ジョコビッチは「僕の立場だったら理解してもらえるはずだ」と話している。

「僕もみんなと同じ人間で、同じようにプレッシャーを感じる。観客とのやり取りは、良いものだったが最高ではなかったと思う。向こうがああいうことをしてきたから、そういう相手にふさわしいと思う形でやり返しただけだ」 (c)AFP