ナダルやジョコビッチらウィンブルドン3回戦進出、ワウリンカ敗退
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【7月6日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)は5日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と第12シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、それぞれ災難に遭遇しながらも順当に3回戦進出を果たした。
世界ランク1位で2008年大会と2010年大会の王者であるナダルは、ミハイル・ククシュキン(Mikhail Kukushkin、カザフスタン)に苦戦を強いられながらも6-4、6-3、6-4で退け、次戦はオーストラリアの新鋭アレックス・デミノー(Alex De Minaur)を迎え撃つことになった。
世界77位のククシュキンは、計13回のブレークポイントを握りながらも2回しかものにできず、その報いを受ける形となった。しかし、ナダルもこの日は試合開始前にコートサイドで座っていたときを含め、2度タイムバイオレーションを取られる場面があった。
全仏オープンテニス(French Open)で通算11度の優勝を誇り、四大大会(グランドスラム)で自身18度目のタイトル獲得を目指しているナダルは、「ここから時計が見えなくて、分からなかったんだ。カウントダウンが見えなくて、何が起きているのか把握するのが難しい」と困惑していた。
ウィンブルドン制覇3回のジョコビッチは、2番コートでの一戦で膝の治療を受ける場面があったものの、アルゼンチンのオラシオ・セバジョス(Horacio Zeballos)を6-1、6-2、6-3で圧倒した。これでウィンブルドンでは10年連続の3回戦進出となり、次戦の相手は第21シードのカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)に決まった。
この試合でウィンブルドン通算60勝目を飾った元世界ランク1位のジョコビッチは、15本のサービスエースと31本のウイナーを記録し、2013年には世界トップ40入りを果たした実績を持ちながら現在は同126位に沈む33歳のセバジョスに難なくストレート勝ち。試合中に膝を痛めながらも勝利を収めたことについて、「筋肉がけいれんを起こしたような感じになり、膝に少し影響が出てしまった。これ以上、悪化しないことを望んでいる」とコメントした。
一方、グランドスラム通算3勝の実力者であるスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)は、予選勝者のトーマス・ファビアーノ(Thomas Fabbiano、イタリア)に6-7(7-9)、3-6、6-7(6-8)で敗れ、1回戦で第6シードのグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)を撃破した勢いは続かなかった。
2013年大会に4強入りを果たしている第5シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)は、36歳のベテランでグランドスラム66大会連続出場を果たし、ウィンブルドンでは8強入り3度の実績を持つフェリシアーノ・ロペス(Feliciano Lopez、スペイン)に6-4、6-1、6-2で快勝し、3回戦ではフランスのブノワ・ペール(Benoit Paire)と激突することになった。
第9シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)は、予選勝者のルーベン・ベーメルマンス(Ruben Bemelmans、ベルギー)との2回戦で2度のマッチポイントをしのいだほか、64本のサービスエースと88本のウイナーを記録し、6-1、6-4、6-7(6-8)、6-7(3-7)、7-5でフルセットの激闘を制した。(c)AFP/Dave JAMES