【7月4日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は3日、決勝トーナメント1回戦が行われ、エミル・フォルスベリ(Emil Forsberg)の得点でスイスを1-0で下したスウェーデンが、24年ぶりとなる準々決勝進出を決めた。

 サンクトペテルブルク(St. Petersburg)で行われたこのゲームは一級品の試合からは程遠く、仮にコロンビアやイングランドの選手たちがモスクワからこの一戦を観戦し、ベスト8における展望について楽観したとしても、受け入れられるだろう。

 後半アディショナルタイムにスウェーデンのマルティン・オルソン(Martin Olsson)を倒したスイスのミヒャエル・ラング(Michael Lang)が退場になると、ダミル・スコミナ(Damir Skomina)主審は自身が下したPKの判定を撤回し、結局はペナルティーエリアすぐ外からのFKに変わった。しかし、試合はすでに決していた。

 フォルスベリのシュートがマヌエル・アカンジ(Manuel Akanji)に当たってゴールに吸い込まれたことで、スウェーデンは1994年の米国大会以来となるW杯の舞台でベスト8に駒を進めた。

 スウェーデンにとって8強入りに至るまでの航海は簡単なものではなく、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)という個の輝きを失った分、彼らは勇気や決断力、チームとしての精神力を大きなものにしたようだ。

 次に対戦するチームが、スウェーデンを軽視するのは愚かなことだろう。

 スウェーデンにとってこの試合での唯一惜しむらくは、ミカエル・ルスティグ(Mikael Lustig)に提示されたイエローカードだった。この警告により、ルスティグは7日にサマラ(Samara)で行われる準々決勝に出場することができなくなった。(c)AFP