「口下手なやつは交流サイトで女性として文字情報を発信させ、口のうまいやつは直接、女性を演じる」と邵容疑者は供述しているという。

「女を装うことで、相手に好感を持たせ、うまく恋人になれば、後は買い物や会うための事前準備など理由を作り上げて相手から金を搾り取る」

「直接会いたいとか、動画を見たいなどと言ってきた場合は、女性の写真を相手に見せる」と犯罪グループの女。「男の詐欺師が女を装ってチャットをする中で、もし相手が声を聞きたいなどと求めてきた場合は、仲間の女が登場して疑念を打ち消すようにしている」という。

■詐欺師は「ファミリー」、元「被害者」も

 犯罪グループのメンバーは、いずれも「90後」と呼ばれる90年代生まれの若者たちだ。

「ファミリー」を単位として運営し、一つの「ファミリー」は約10人で構成され、しばしば「ファミリー」としてのイベントを行う。「ファミリー」の中では厳しいルールを決め、外出する時には2~3人以上一緒に連れ立ってはならず、外出する時間は10分を超えてはならないという。

 詐欺師グループには厳密な組織があり、「業務員、課長、部長、総監」の4等級あり、それぞれ異なる役割の分業体制となっている。

 逮捕されたうちの一人、陳容疑者は、元々はこのネット恋愛詐欺グループの被害者だった。スマホの向こう側の「彼女」に会うため山東省莱陽市までやってきたが、蓄えを使い果たした後、「恋人」と「ファミリー」のメンバーらに洗脳され、詐欺とネット商品の販売によって損失を取り戻せると信じ込まされて、犯罪の道に走ってしまった、と話しているという。(c)東方新報/AFPBB News