ウィンブルドン史上最高の決勝から10年、ナダルがフェデラーとの激闘を回想
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■「僕はまだここにいる」
ナダルは2010年にも自身2回目のウィンブルドン制覇を達成。その後は度重なるけがで低迷した時期もあったが、今季は6月に自身11回目の全仏優勝を果たし、世界ランキング1位の座も取り戻している。
フェデラーとのあの輝かしい夕暮れ以来、何が変わったかと問われた32歳は、「年を取り、脚もかなり酷使した。だけど広い意味で言えば、人生で大切なことはそんなに変わっていない。それが現実だ。テニスに関して言えば、もちろん、自分のテニスを微調整する必要はあった。今思うと、あの決勝ははるか昔に感じる。だけどうれしいことに僕はまだここにいるし、それを幸せに感じる」と答えた。
ナダルは直近のグランドスラム5大会のうち、2017年の全米オープン、連覇を果たした全仏オープンと、3大会を制しているが、キャリアの前半に好成績を収めていたウィンブルドンに関しては、2012年以降、ベスト16の壁を破れておらず、ランク100位圏外の選手にまさかの敗北を喫することが続いている。
ナダルは慢性的な痛みを抱える自身の膝にとって、クレーから芝への移行が難しいことを認めているが、それでも今年は、フェデラーの覇権に本気で挑戦したいと意欲を燃やしている。
「期待はいつも大きい。ここへはただ参加しにくるわけじゃない。良い結果を出したいんだ。ただ、ウィンブルドンがあまりしっかりした感触がつかめないまま、どうプレーしたらいいか迷いながら臨まなくてはならない大会なのは確かだ。それは昔から変わらない。ここで優勝し、5回連続で決勝に出たときからそうだった」
「ウィンブルドンは大会を勝ち進み、開幕前の練習をこなす中で、自信をつけなくてはならない大会だ。たとえばローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では、あそこへ着いた時点で自分の状態が分かるし、どのくらいチャンスがありそうかも分かる。全米オープンはもう少し不確かな部分があるけど、それでもウィンブルドンほどじゃない」
ナダルは1回戦でイスラエルのデュディ・セラ(Dudi Sela)と対戦する。(c)AFP/Steven GRIFFITHS