【6月29日 AFP】サッカーセネガル代表のアリュー・シセ(Aliou Cisse)監督は、W杯ロシア大会(2018 World Cup)のグループHで直接のライバルであった日本に反則ポイントの差で16強の座を譲り、大会からの敗退が決まったことについて「試合のルールとして納得している」と述べた。

 テランガライオンズ(Teranga Lions、セネガル代表の愛称)は、28日のコロンビア戦で引き分け以上でグループ突破が確定し、負けた場合でも日本対ポーランドの結果次第ではどうにかベスト16入りを果たせる可能性があった。

 ボルゴグラード(Volgograd)で行われた一戦で、すでにグループ敗退が決まっていたポーランドが1-0で日本を下したことにより、日本とセネガルは勝ち点と得失点差で並んだ。そのため、両チームに差をつける3つ目の条件として反則ポイントが適用され、グループ3試合で合計4枚のイエローカードを受けた日本に対し、それを上回る同6枚のセネガルの敗退が確定。今大会ではアフリカ勢の全チームが16強入りを逃すことになった。

 現役時代にはセネガル代表として活躍したシセ監督は、「これがサッカーの規則だ。われわれの方がイエローカードの数が多かったので敗退した。しかし、私は選手たちを誇りに思う。彼らはこの大会に向けて懸命に努力した。われわれには明るい未来があるということを示せたと思う」と述べた。

 シセ監督はまた、ブーイングを受けるようなプレーは望んでおらず、選手たちが規則について認識していながらも、それに応じた試合をするような指示はしなかったとして、「試合のルールは国際サッカー連盟(FIFA)が制定したものであり、われわれはそれを尊重しなければならない。われわれが別の方法で敗退することを望んでいたとしてもだ」と話した。

 サマラ(Samara)で行われたコロンビア戦で、セネガルが警告を受けたのはムバイエ・ニアン(M'Baye Niang)だけにとどまった。そして、試合は後半にスペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)でプレーするコロンビアのジェリー・ミナ(Yerry Mina)が決勝のヘディングシュートを決めた。

 シセ監督は選手には戦い方を変えることを求めなかったとして、「選手たちはすべてを理解していたと思う。彼らにはピッチに出たら、イエローカードが出されるのを避けるように指示することはない。サッカーに接触はつきものだ」と話した。 (c)AFP