【14億分の1:中国事件簿】わいせつ行為不起訴と4度の未遂 彼女はなぜ自殺したか(下)
このニュースをシェア
■再審査求めたが「不起訴」変わらず
教育局は李さんに対する呉教諭のわいせつ行為について調査を行った結果、呉教諭に対する降格処分と、学校責任者に対する紀律処分を行ったほか、呉教諭は李さんに対して経済的賠償を行うよう求められた。
しかし2017年2月、学校から父親に届いた協議内容は、35万元(約535万円)の賠償金と引き換えに、わいせつ行為について警察に告発することを放棄するという条件が示されていた。
父親はこの提案に同意せず、警察に届け出た。
慶陽市公安局西峰(Xifeng)分局は2017年5月、呉教諭を10日間拘留した。当時の処分決定書には、「呉教諭の行為は『中華人民共和国治安管理処罰法』第44条に違反しており、わいせつ行為に該当する」と記されていた。
呉教諭がたった10日間しか拘留されなかったことを知った李さんは、結果に納得することができなかった。父親は娘のために告訴したが、西峰区人民検察院は2018年3月、証拠不十分として不起訴とした。「呉教諭の証言によると、口を使って李さんの体温を測っていたと供述しているが、検察院はその行為をキスと見なした。しかし被害は軽微で、李さんの現在の病状との直接的因果関係があると証明できない」という内容だった。
父親はこの不起訴決定を不服として、慶陽市人民検察院に対し、さらなる審査を求めた。同検察院の結論は、西峰区人民検察院の不起訴決定を維持するという内容だった。父親は結果に絶望し、決定書を娘に見られないように隠し、さらに上級の甘粛省人民検察院へも同様に審査のやり直しを求めた。
6月中旬、李さんは父親が隠していた検察院の決定書を見つけてしまい激昂。20日、李さんは家族と昼食を済ませた後、散歩に出ると言い残し、その足で現場となったマンションの8階へ向かった。
■最後まで説得続けた消防隊員もショック大きく
甘粛省慶陽市委員会宣伝部は25日午後10時、一連の事件に関して記者会見を開いた。
慶陽市公安局消防隊西峰区チームの中隊長は、「当時、李さんのそばで何時間も説得を続けていた。我々に対し『ありがとう』とも言っていたが、突然我々の手を振りほどき、飛び降りてしまった。同僚の中にはまだ心理的ショックから立ち直れない者もいる。地上に救命用のマットを敷いていなかったのは、李さんが激しく抵抗したから。李さんをさらに刺激しないための判断だった」と話した。
慶陽市西峰区公安分局の副局長は、「今回の事件で、現場で李さんを冷やかすような言動をとっていた野次馬二人を拘留した。また、警察の方では動画を投稿した6人の情報を把握している。早めに出頭することを求める。李さんの飛び降りと、高校時代の担任のわいせつ行為との因果関係については現在も調査中だ」と話した。(c)東方新報/AFPBB News
ニュース提供社について