【6月27日 東方新報】中国・甘粛省(Gansu)慶陽市(Qingyang)で20日、女性(19、李さん=仮名)がマンションの8階から飛び降りて死亡した。その様子を、現場に集まっていた一部の野次馬が冷やかしたり、動画を撮影したりしていた。

 李さんが飛び降りてしまった後、李さんに必死の説得を続けながら手をつかんでいた消防隊員の、張り裂けんばかりの泣き声が周囲に響いていた。

■自殺未遂繰り返し、父は娘連れ病院を転々

 李さんは、通っていた高校の教師からわいせつ行為を受けて以来、情緒不安定になり、見かねた父親は娘を家に呼び戻した。病院のすべて診療科を受診したが、何も異常はないとの診断だった。さらに、別の大病院で徹底的に検査を行った際には、李さんは心理分野の検査を拒んだという。

 学校での出来事から10日ほどたって、李さんはやっと担任教師からわいせつ行為を受けたことを父親に打ち明けた。父親は怒りを抑えながら学校へ行き、担任を変えるように要求したが、学校側からは「もう高校3年生なのだから、受験も控えているし、早く学校に出てくるように」と言われただけだったという。

 約1か月後の2016年10月7日、李さんは薬を一度にたくさん飲み、ベッドの上で昏睡(こんすい)状態になっているところを発見されたが、すぐに病院へ運ばれて治療を受け、一命を取り止めた。

 娘の自殺未遂をきっかけに、父親は教師のわいせつ行為について警察に通報しようかとも考えたが、時間もたっていて証拠も残っておらず、まずは娘の体が第一だと考え通報はしなかった。

 その後、李さんは上海市(Shanghai)の病院を受診した。地元の病院ではうつ病と診断されていたが、上海の病院ではうつ病と診断されず、安定剤を処方されただけだった。李さんはその後、学校へ戻った。

 同年12月6日、李さんは2度目の自殺を図った。上海の病院で処方された薬を一度にすべて服用したのだ。この時も処置が施され、命に別状はなかった。

 2017年5月にはビルから飛び降りようとしたが、駆けつけた消防隊員に救助された。受診した北京市(Beijing)の精神病院の診断は、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」だった。

 今年1月15日、李さんは4度目の自殺を試みた。北京の病院から処方された薬を大量に摂取したのだ。翌日、父親が地元の病院から受け取った「重病通知書」には、多種の薬物中毒症状と中毒性脳症、不整脈などの症状が見られ、予断を許さない状況だと言及されていた。しかしこの時も治療の結果、李さんは再び一命をとりとめた。