【6月27日 東方新報】中国・甘粛省(Gansu)慶陽市(Qingyang)で20日、女性(19、李さん=仮名)がマンションの8階から飛び降りて死亡した。李さんが飛び降りてしまった後、李さんに必死の説得を続けながら手をつかんでいた消防隊員の、張り裂けんばかりの泣き声が周囲に響いていた。

 李さんは2年前、通っていた高校の担任だった呉教諭からわいせつ行為を受け、以来、これまでに4回にわたり自殺を図っていた。教諭のわいせつ行為は、被害が軽微だとして不起訴と判断されていた。

■野次馬から冷やかしの声も

 李さんは20日午後3時頃から、マンション8階の窓辺に座っていた。野次馬がどんどん増え続ける中、4時間が経過した。通報したり李さんに同情したりする人もいたが、一部の野次馬はスマホで撮影し、インターネット上に投稿するなどした。

 時間がたつにつれていら立つ人も現れ、「1秒で片付くことなのに、こんなに長い時間かけてまだ飛ばないのか」といった野次馬の声や、インターネット上で野次馬が流す「生中継」を見ていたユーザーからも「早く飛べよ。何もたもたしてるんだ?」といった心無いコメントが出ていた。

 通報で駆け付けた消防隊員が李さんに近づきながら懸命に説得を続けたが、同午後7時、座っていた李さんが突然、飛び降りる体勢になったため、消防隊員は慌てて李さんの腕をつかみ、声をからしながら「つかんで!ちゃんとつかんで!」と叫んだが、10秒ほど持ちこたえたものの、李さんはそのまま落ちてしまった。

■担任教諭のわいせつ行為

 2016年9月、当時高校の寮に住んでいた李さんは、突然胃が痛くなり、生活指導教諭に、学生寮は寒いため教師用の宿舎で休むようにと指示された。

 夜になり、生活指導教諭とは別の、李さんの担任をしていた呉教諭が部屋に入ってきた。具合を尋ねられたため、李さんは「だいぶ良くなった」と伝えたところ、呉教諭は突然手を伸ばし、李さんの顔をなでると、急に覆いかぶさり李さんを抱きしめたという。

 李さんは抵抗したが呉教諭に押さえつけられ、顔や唇にキスをされ服を脱がされそうになったところへ、生活指導の教諭がドアの外で李さんの名前を呼んだため、呉教諭が李さんを放したという。

 翌日、李さんは学校のカウンセラーを務める教諭に泣きながら事情を話した。カウンセラーの教諭を通じて学校責任者に呉教諭の行為が知られることになり、呉教諭は李さんに謝罪した。(c)東方新報/AFPBB News