【6月26日 AFP】太平洋南西部のパプアニューギニアで、ポリオの発生が確認され、子ども1人からポリオウイルスが検出された。世界保健機関(WHO)および政府が発表した。同国では18年前に、ポリオ根絶が宣言されていた。

 WHOによると、感染が確認された症例は1件。モロベ(Morobe)州在住の6歳男児が、脚が弱る感覚を訴え、4月下旬に感染が判明。翌5月にまひの症状とウイルスとの関連性が確認された。

 米国疾病対策予防センター(CDC)は、ポリオウイルスが同じエリアに暮らす健康な子2人の便からも検出されており、WHOは同病の「発生を示している」と指摘している。

 パプアニューギニアの保健当局者は25日に出した文書で、「わが国におけるポリオ症例を深く憂慮」しており、「喫緊に優先すべきは、より多くの子どもたちが感染しないよう対策を講じ、予防することだ」と述べた。

 同国では1996年以来ポリオの症例は確認されておらず、WHOの区分によれば、同国を含む西太平洋地域は、2000年にポリオ根絶に分類されている。(c)AFP