【6月26日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は25日、グループBの試合が行われ、スペインはイアゴ・アスパス(Iago Aspas)のビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に認められた試合終了間際のゴールで、モロッコと2-2で引き分けた。

 同じ時間に行われた試合でポルトガルがイランと1-1で引き分けとなり、グループを首位で終えたスペインは決勝トーナメント1回戦でロシアと対戦することが決まった。

 スペインは、勇ましいモロッコに後半45分の時点で1-2とリードを許す厳しい状況に追い込まれた。

 FKから技ありのすらしでアスパスが決めた得点は当初、副審によってオフサイドと判定された。しかしVARの判断によりこれがゴールと認められると、モロッコは選手に加え、ベンチの数人がピッチにまで入り込み主審に抗議した。

 25日の時点で勝ち点0、得点さえも記録していなかったモロッコは幸先の良いスタートをきり、コンパクトにまとまり、スピードを落とさずカウンターを狙っていた。

 モロッコは前半14分にカリド・ブタイブ(Khalid Boutaib)がセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)とアンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)がもたついたところを利用しボールを奪うとそのまま駆け上がり、GKダビド・デ・ヘア(David de Gea)の股を抜くシュートを流し込んだ。

 スペインはその5分後、軽快なパスワークからペナルティーエリア内でボールを受けたイニエスタが折り返したボールにイスコ(Isco Alarcon)が合わせ、GKムニル・モハメディ(Mounir Mohamedi)が守るゴールネットの天井にボールを突き刺した。

 その後モロッコは自陣で守りに徹し、スペインをカウンターで崩すチャンスを待った。

 すると後半36分、交代出場のユセフ・エン・ネシリ(Youssef En-Nesyri)がCKからヘディングで得点し、モロッコサポーターは歓喜した。しかし、アスパスの終了直前の同点弾で、モロッコの活気みなぎる見事なパフォーマンスがかすんでしまった。(c)AFP/Patrick GALEY