【6月22日 AFP】サッカー日本代表がW杯ロシア大会(2018 World Cup)グループH初戦でコロンビアに2-1で勝利した試合のハーフタイム中に、数百万人の視聴者がトイレに駆け込んだため都内の水道使用量が増加し、水道設備が危険にさらされていたことが分かった。

 19日に息をのむ展開となった前半を見届けたファンがテレビの前を離れると、東京ではハーフタイム中に水道使用量が24パーセント増加した。東京都水道局が22日に発表した。

 水道局の職員はAFPに対し「原因はトイレに行くのを我慢していたたくさんの人が一挙にトイレに駆け込んだためだと推測しています」と話す。

「水道使用量は変動します。間に一度しか休憩のないサッカーの試合では特にその傾向があります。水道使用量は時間帯や興奮の度合い、その他の要因によって影響を受けます」

 後半に10人のコロンビアから大迫勇也(Yuya Osako)が決勝点を挙げて興奮したファンは、試合終了のホイッスルが鳴るとトイレに走り、水道使用量は50パーセント増加したという。

 水道局は水道使用量の急増を事前に予測していて、大惨事を避けるためにあらかじめ水量や水圧を調整していたという。

「私たちは日曜日の試合(24日のセネガル戦)中も、水の安定供給のために万全を期します」

 同様のトイレ使用の傾向は日本各地で確認されており、このことから試合中に日本の視聴者が画面にくぎ付けになっていたことが読み取れる。

 コロンビア戦の視聴率は2018年最高の48.7パーセントを記録。2月の平昌冬季五輪で羽生結弦(Yuzuru Hanyu)が金メダルを獲得した男子シングル・フリースケーティング(FS)の33.9パーセントを上回った。(c)AFP