【6月23日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)は22日、グループEの試合が行われ、スイスはシェルダン・シャキリ(Xherdan Shaqiri)が終了間際に決勝点を挙げ、2-1でセルビアから逆転勝利を収めた。

 試合を通じてセルビアを押し込んで白星を挙げたスイスは、通算5度の優勝を誇るブラジルが同居する厳しいグループで、勝ち抜けに向けて絶好の位置につけた。

 セルビアは前半5分、右サイドで試合を通してスイスを脅かしたドゥシャン・タディッチ(Dusan Tadic)がクロスを上げると、中央でアレクサンダル・ミトロビッチ(Aleksandar Mitrovic)が頭でこれに合わせて先制点を挙げた。

 スイスはその後ボールを支配したものの相手ゴール前でボールを失い続け、セルビアがリードしてハーフタイムを迎えた。

 後半に入り勢いを増したスイスは同7分、グラニト・ジャカ(Granit Xhaka)の目を見張るようなミドルシュートで同点に追い付いた。

 その後、ヴラディミル・ペトコヴィッチ(Vladimir Petkovic)監督が勝ち越しを狙い攻撃的な選手を相次いで投入する中、スイスは試合終了間際にシャキリがセルビアのオフサイドトラップをかいくぐって抜け出すと、冷静に決勝点を流し込んだ。

 かつてセルビアの自治州だったコソボにルーツを持つシャキリ、ジャカ、そしてチームメートのヴァロン・ベーラミ(Valon Behrami)らにとっては、この白星は甘美なものになった。緊張が試合前からかき立てられる中、3選手はセルビアのサポーターから試合中に容赦なくブーイングを浴びせられていたが、ジャカとシャキリはともに抵抗の印としてか、ゴールを決めた後に手で双頭のワシを形作るポーズを見せた。(c)AFP/Patrick GALEY