【6月21日 AFP】米歌手ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson)さん(52)が、うつとの「激しい」闘いに苦しんだ経験を告白した。子どもの頃に抱えた劣等感や、社会における人種差別・性差別に関連があると述べている。

 ヒップホップをブレンドしたポップな音楽と巧みな振り付けのライブショーで、20代にしてスーパースターの地位を確立したジャネットさん。アフリカ系米国人女性向けのライフスタイル誌「エッセンス(Essence)」最新号掲載のエッセーで、昨年の第1子出産に喜びを見出したと明かした一方、30代は「困難な時代」だったと語った。

「闘いは激しかった。とにかく延々と、うつの原因は何だろうと分析していた」。20日に公開されたエッセーの抜粋で、ジャネットさんはこう振り返っている。

「自尊心が低い根っこには、子どもの頃の劣等感があるのかもしれない。極端に高いハードルを乗り越えられなかった経験が関わっている可能性もある。それから、人種差別や性差別といった社会問題が常にそこにあるのは言うまでもない」

「うつは、執拗(しつよう)で恐ろしい症状だ。幸い、私は抜け出す道を見つけることができた」

 兄の「キング・オブ・ポップ」こと故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんも、うつと不安症を抱えていた。

 ジャネットさんは2015年にアルバムを発表して音楽シーンに復帰したが、その後ツアー公演を突然中断。第1子イーサ(Eissa)君を50歳で出産した直後、息子の父親で3人目の夫だったカタール人富豪ウィサム・アルマナ(Wissam Al Mana)氏との破局を発表した。(c)AFP