【6月20日 AFP】フランス空軍は19日、現在行われている大学入学資格試験「バカロレア」の受験生に配慮し、ジェット戦闘機「ラファール(Rafale)」の飛行訓練方法を変更すると明らかにした。

 南西部のモンドマルサン(Mont-de-Marsan)空軍基地のセドリック・ゴディリエ(Cedric Gaudilliere)司令官は、近隣で受験する生徒3773人の妨げにならないよう、ラファールの離着陸方法を変更すると述べた。

 住宅地区から最も離れた基地の一角から離陸し、街の上空で旋回する回数を減らし、通常より遅い速度で着陸するという。ゴディリエ司令官によると他の空軍基地も同様の措置を取る。

 バカロレアは1808年に当時のフランス皇帝ナポレオン(Napoleon)が導入した多科目試験。初日の18日は哲学の試験が行われ、設問の一つは「文化は私たちを人間らしくするか?」というものだった。

 試験は1週間にわたって行われ、およそ75万人が受験する。受験生の年齢は主に17~18歳だが、今年の最年少は11歳、最高齢は76歳だという。(c)AFP