【6月20日 AFP】シリア北部の避難民キャンプで大人から子どもまでさまざまな男性が、テントの側面に映し出された世界最高のサッカー選手の試合を見ようと、プロジェクターの周りに群がっている。

 サッカーを見ているのは、7年間続くシリアの内戦から逃れてきた人たちだ。W杯ロシア大会(2018 World Cup)は、人々が抱える苦悩とキャンプでの単調な日々に束の間の休息を与えてくれる。地元の慈善団体が、シリア北部ラッカ(Raqa)県にあるアインイッサ(Ain Issa)避難民キャンプで、W杯の開催期間中に全ての試合を無料で見られるようにする。

「キャンプでW杯が見られるのは素晴らしい試みだ。私たちの苦痛を忘れさせてくれる」と、メキシコ対ドイツ戦を見ていた観客の男性(38)は話した。「みんなサッカーが大好きだ」 (c)AFP/ Delil Souleiman