【6月19日 AFP】インド東部で17日、巨大なニシキヘビとともに自撮りしようとした自然保護官が、ヘビに首を絞められる失態を演じた。

 今回の騒動は西ベンガル(West Bengal)州で発生。体重40キロのニシキヘビがヤギ1頭を生きたまま丸のみにしようとしているとして、慌てふためいた村人らが通報し、自然保護官のサンジャイ・デュッタ(Sanjay Dutta)氏が駆け付けた。

 デュッタ氏はヘビを袋に収めず、自らの首の周囲に巻き付けてみせ、仰天する村人らと一緒に写真撮影に臨んだ。

 するとヘビはデュッタ氏の首に巻き付いて猛烈な力で絞め上げた一方、デュッタ氏はヘビから逃れようともがき、現場はさらなるパニックに陥った。その後、同氏は無傷で逃れたものの、少々赤面する羽目になった。

 インドニシキヘビは毒を持たないが、獲物の血流を妨げて短時間のうちに殺してしまう。体長は10メートルに達することもあるという。

 その一方で同州の森林当局は、デュッタ氏の行動および安全規則に違反しなかったかどうかについて、調査を開始した。

 だがデュッタ氏はAFPに対し、棒でたたいて殺す構えを見せていた村人たちからヘビを守りたかっただけだと説明。

「私の最初の直感は、ヘビを救うことにあった。ヘビを肩にかけて運び、その口をしっかり閉じた」「(ヘビが絞め上げた時)一瞬たりとも恐れなかった。パニックに陥ると、命取りになるからだ」と話した。

 デュッタ氏はその後、ヘビを安全な場所に車で運び、野生に返したという。(c)AFP