【6月13日 東方新報】新エネルギー車の普及に伴い、充電問題も顕在化している。中国電気自動車充電インフラ促進連盟によると、4月末時点で中国の新エネ自動車保有台数は200万台で、充電ポールの設置台数は45万本。北京の充電ポールは約4万本で全国で最も多いが、それでも北京の電気自動車所有者は、「充電設備が少な過ぎる」と不満を述べている。

 ある所有者は、「週末になると、充電設備がある場所にはガソリン車が停まっていて、なかなか充電できない」と訴えた。

 北京中心部に住む男性も、「充電設備は自宅近くにあるが、いつ来てもガソリン車が停まっていて使えない」と語った。

 記者が訪ねた充電スペースも、ほぼ満車状態で、その多くがガソリン車だった。

 北京市は今年5月に「北京市自動車停車条例」を施行し、ガソリン車は電気自動車専用の駐車スペースを使ってはいけないと明記した。しかし、条例は浸透していないようだ。

 また、充電設備がしばしば故障しているという指摘も電気自動車の所有者から寄せられた。

 記者が訪ねた北京市内の充電スペースも、自動車3台分の充電ポールのうち1本は黒い袋で覆われていて使えなかったほか、残り2本も「停止中」との表示が掲げられていた。(c)東方新報/AFPBB News