【6月10日 AFP】ラグビーテストマッチが9日、各地で行われ、南アフリカは42-39でイングランドとの接戦を制した。シリーズの初戦を制したスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)は、黒人選手として初の主将に就任したシヤ・コリシ(Siya Kolisi)がチームを引っ張った。

 前半18分を終えた時点では21点差を追いかける展開となっていた南アフリカだが、そこから巻き返して29-27でハーフタイムを迎えると、最後までイングランドの反撃を退け、計10本のトライが飛び交った一戦を制した。

 127年の歴史を持つスプリングボクスの61代主将に就いたルースフォワードのコリシは「美しい試合だった」「この試合に備え、チームとして先週からしっかりと取り組めたと思う。ここエリス・パーク・スタジアム(Ellis Park Stadium)で皆さんの姿を見れて本当に感謝している。今夜駆け付けてくれた人々にありがとうと言いたい」と語った。

「チームメートは落ち着いていたから、劣勢の場面でも特別に何か言葉をかける必要はなかった。自分たちが盛り返していくことは分かっていたし、流れをつかめたと思う」

「もちろん改善点は多く残されているし、きょうよりも良いスタートを切れるようにしないといけない。初出場の3人も選出された理由を示してくれたし、彼らのことを誇りに思う」