【6月10日 AFP】肩を負傷中のサッカーエジプト代表のモハメド・サラー(Mohamed Salah)が、W杯ロシア大会(2018 World Cup)に備える代表チームの練習に姿を見せたが、全体練習に合流することはなかった。

 エジプト代表はこの日、ロシア入り前最後の国内練習を午後10時前から行った。そして、夜遅くにもかかわらず訪れた多数のサポーターが熱烈な声援を送る中、サラーも練習着に身を包んで登場したが、チームメートの練習をグラウンド中央付近でスタッフと談笑しながら見学するだけにとどまった。

 エジプト代表は史上最多7回のアフリカ王者に輝いた実績を持つものの、W杯本大会は1990年イタリア大会以来、わずか3回目の挑戦となる。代表は6月15日、優勝を2回経験しているウルグアイとのチーム初戦に臨む。

 サラーはリバプール(Liverpool FC)の一員として出場した、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝のレアル・マドリード(Real Madrid)戦で肩を負傷。サッカーの祭典でサラーを見られないのではないかという不安を多くのファンに抱かせたが、無事にエジプトの一員に選出されている。

 エジプトサッカー協会(EFA)は、けがのすぐ後に離脱期間は3週間と話しており、その通りだとすればグループAの開幕戦は欠場するが、続くロシア戦、サウジアラビア戦は出られるということになる。

 EFAのチームドクターは、国内テレビ局でサラーの復帰予定や、ロシアでどの程度プレーできるかは間もなく分かると話したが、「今はまだ何も話せない。あと2日待ってほしい」と詳しい情報は明かさなかった。(c)AFP