【6月9日 AFP】アフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)は9日、イスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」が明けるのを祝う祭り「イード・アル・フィトル(Eid al-Fitr)」に合わせ、政府軍と3日間、一時停戦すると発表した。しかし「外国の占領軍」に対する作戦は続ける意向を示した。

 アフガニスタン政府は7日に突然、タリバンと1週間停戦すると発表したが、これは政府側の一方的な発表だったとみられる。一時停戦に合意したタリバンだが、地元メディアに送られてきた声明で、(停戦においても)もし攻撃を受けた場合は「全力で防衛する」としている。イード・アル・フィトルに合わせてタリバンが停戦に合意したのは、2001年に米軍が進攻して以降初めて。

 またタリバンは、「外国の占領軍は(停戦の)対象外」だと戦闘員らに告げており、「われわれの占領軍に対する作戦は引き続き行われ、占領軍を目にしたらどこであろうと攻撃する」と主張している。

 アシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領が先に公式ツイッター(Twitter)で発表した停戦は、ラマダンの27日目からイード・アル・フィトルの5日目まで(今月12日から19日まで)続くとされている。(c)AFP