【6月9日 AFP】イングランドサッカー協会(FA)は8日、2019-20シーズンからプレミアリーグにウインターブレークを導入すると発表。欧州各国リーグで採用されている冬季休暇には及ばないものの、プレミアリーグ全20チームには2月上旬から2週間のオフが与えられることになった。同リーグではミッドウィークの試合が廃止されることも決まり、リーグ戦は週末のみ開催されることになった。

 FAのマーティン・グレン(Martin Glenn)最高経営責任者(CEO)は「イングランドフットボールにとって重要な瞬間であり、クラブと国の両者に大きな利益をもたらす決定だと確信している。過密日程は周知の事実であり、われわれは解決策を探るために関係者と協議してきた。きょうの発表は、試合の利益を守るためにサッカー界が一つになれることを証明した」とコメントした。

 グレンCEOはまた、クリスマスから年末年始にかけての過密日程は維持されると付け加えた。この日程に対するファンや選手の不満は年々大きくなっており、マンチェスター・シティ(Manchester City)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は今年1月、英BBCに対して「われわれは選手を殺してしまう」と主張し、スケジュールに不満を漏らしていた。

 FAはプレミアリーグ以外のディビジョンを取り仕切るイングリッシュ・フットボールリーグ(EFL)とも合意に達し、FAカップ(FA Cup)の5回戦はミッドウィーク開催となり、再試合も廃止される。この合意はグレンCEO、そして2014年以降は会長としてプレミアリーグを率い、今年末に退任するリチャード・スクダモア(Richard Scudamore)氏の輝かしい遺産の一つとなる。

 58歳のスクダモア氏は「過密日程を解消するために協力する方法を含め、われわれは数か月にわたってFA、EFLとフットボール・カレンダーについて話し合ってきた。シーズンを通じてプレミアリーグの活力を正しく維持し、そしてミッドシーズン休暇を導入する」と語った。

「ファンの胸を踊らせる今回の成果にとても満足している。全試合が週末の2日間に行われ、英国で生中継される」(c)AFP