【6月10日 CNS】中国・四川(Sichuan)アバ・チベット族チャン族自治州(Ngawa Tibetan and Qiang Autonomous Prefecture)壤塘県(Rangtang)棒托寺(Bangtuo Temple)に秘蔵されている石の大蔵経を訪れた。

 明朝・清朝時期に作られた石刻の大蔵経「甘殊爾(Ganzhuer、カンギュル)」と「丹殊爾(Danzhuer、テンギュル)」は約50万枚。高さは左側が9.7メートル、右側9.2メートル。長さは46メートルあり、幅は最長160メートルから13メートル。世界で保存されているものの中で最大規模で、最も完全な形で保存され、内容も豊富だという。

 史料によると、明朝末から清朝初めにかけて約60人の石工が9年をかけて石を彫刻したとされる。経文の緻密な配列や、筆の運び方、スペースの使い方、濃淡バランスなど、すべてが美しく、極めて貴重な文化遺産といえよう。(c)CNS/JCM/AFPBB News