【6月9日 東方新報】最近、サッカー元中国代表のゴールキーパー(GK)安琦(An Qi)さんが、路上でサクランボを販売している様子がカメラに収められ、インターネット上で広まっていた。本人の写真かどうか憶測を呼ぶ中、元GKは、SNS上で映像が本人だと認めた。

 安琦さんは中国代表GKとして、中国初参加となった2002年W杯日韓大会に出場。だがその数年後、サッカー界から姿を消していた。

 かつての人気GKが路上でサクランボを販売していたとする情報について、サッカーファンの多くは疑いの目で見ていたが、安琦さんは自身のSNSで、「写真は私です…。仕事はそんなに苦ではありません。苦労をしたとしても、それで家族が安心して暮らせるのなら、私はもっと頑張るつもりです」と語っていた。

 安琦さんは、かつて中国の「黄金世代」と呼ばれた、ユースチームの主力GKだった。アルゼンチンで開催されたU20W杯に参加し、優秀な成績を収めた。その後、ボラ・ミルティノビッチ監督(Bora Milutinovic)によって、ナショナルチームに迎え入れられた。

■サッカーW杯初出場に貢献

 20歳だった01年、負傷した江津(Jiang Jin)に代わって、W杯予選でデビュー。当時、中国代表はアウェーでアラブ首長国連邦(UAE)と対戦し、1-0で勝利。その後、遼寧省(Liaoning)にある五里河(Wulihe)スタジアムで開催された代表決定戦をかけた試合では、スターティングメンバーとしてW杯初出場への道を開いた。