【6月7日 AFP】ペルー議会は6日、アルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領の息子ケンジ(Kenji Fujimori)氏(38)が議員票の買収に関与したとして、同氏の議員資格を停止することを決めた。ケンジ氏は父フジモリ氏が築いた政治基盤の継承などをめぐり、姉のケイコ(Keiko Fujimori)氏と対立している。

 11時間にわたる国会での審議の結果、議員61人が賛成票を投じ、ケンジ氏の議員資格停止が決定した。

 しかし、ケイコ氏率いる最大野党「フエルサ・ポプラル(Fuerza Popular)」が求めていたケンジ氏の議員資格剥奪については必要な議員数67人に達していないとして、ルイス・ガラレッタ(Luis Galarreta)議長は採決前に議会の中断を命じた。

 ケンジ氏に対しては、汚職疑惑の渦中にあったペドロ・パブロ・クチンスキ(Pedro Pablo Kuczynski)前大統領の罷免決議の反対票を買収しようとしたとの疑いが掛けられている。クチンスキ氏は3月、決議採択前に辞任している。(c)AFP