【6月6日 AFP】性的暴行と強姦(ごうかん)の罪で起訴された米ハリウッド(Hollywood)の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)被告(66)の罪状認否手続きが5日、米ニューヨーク・マンハッタン(Manhattan)の裁判所で行われ、被告は無罪を主張した。

 ワインスタイン被告は2004年に女性にオーラスセックスを強要した罪と、2013年に別の女性をマンハッタンのホテルで強姦した罪で起訴された。濃い色合いのブレザーとネクタイ、ジーンズ姿で出廷した被告は、短時間行われた罪状認否手続きで起訴内容を少ない口数ですべて明確に否認した。

 大勢の女性がワインスタイン被告の性的不品行や嫌がらせを告発したことに始まったセクハラ告発運動「#MeToo(私も)」は2度の結婚歴があり5人の子どもがいるワインスタイン被告のキャリアを崩壊させた。同運動ではワインスタイン被告が有罪になることが望まれている。有罪になれば最長25年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。

 ワインスタイン被告はこれとは別に多数の民事訴訟を起こされており、ロンドンとロサンゼルスでも刑事事件の捜査対象になっているが、起訴されたのはニューヨークが初めて。(c)AFP/Catherine TRIOMPHE