【6月5日 AFP】欧州連合(EU)の最高司法機関であるEU司法裁判所は5日、EU市民の同性パートナーには、その国籍にかかわらず、同性婚を認めていない国も含む全ての加盟国で居住する権利があるとの判断を示した。

 EUの法律では、EU市民の配偶者であれば、加盟国以外の国籍保持者にも移動の自由が認められている。今回の判断は、その適用対象を同性のパートナーにも拡大したことを意味する。

 同裁判所は今回の判断で、加盟各国が「同性婚を認めるかどうかを判断する自由を保持する」とした。

 その一方で加盟各国は、「EU加盟国以外の国籍を持つ同性配偶者の場合も、その配偶者に対し域内に居住するという派生的権利を与えないことで、EU市民の居住の自由を阻害してはならない」とした。(c)AFP