【6月5日 AFP】仏パリのエッフェル塔(Eiffel Tower)で4日、極めて珍しい肉食恐竜の骨格標本が競売にかけられ200万ユーロ(約2億6000万円)を超える価格で落札された。

 この骨格は2013年に米国のワイオミング州で見つかった。約1億5000万年前のものとみられ、ほぼ70%が無傷な状態だった。落札したのは匿名のフランス人美術品収集家。骨格は博物館に貸し出す予定だという。

 仏競売会社アギュット(Aguttes)のクロード・アギュット(Claude Aguttes)社長はAFPに、この収集家はフランス国内の博物館での展示を望んでいると語った。

 アギュットのエリック・ミクレール(Eric Mickeler)氏によると、骨格は全長9メートル以上、高さが約2.6メートル。ジュラ紀後期に生息していた恐竜のもので、これまでに同種の恐竜の骨格が見つかったことはないという。

 この恐竜骨格の競売では日本やスウェーデンからも電話での入札があり、落札価格は当初予想の180万ユーロ(約2億3000万円)を上回った。ミクレール氏は「肉食恐竜のように物を買うビジネスマンらは草食恐竜にはあまり興奮しない。彼らは自分たちと同じような肉食恐竜を買いたがる」と述べた。(c)AFP