【6月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は4日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-3、6-2、7-6(7-4)でマクシミリアン・マーテラー(Maximilian Marterer、ドイツ)を下し、通算11度目の大会制覇にまた一歩近づいた。

 世界ランク1位のナダルは、同70位のマーテラーを一蹴してツアー通算900勝目を飾ると、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)では通算12回目の8強入りを果たし、前日に第20シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が樹立した歴代最多記録に並んだ。

 四大大会(グランドスラム)通算16勝を誇るナダルはまた、グランドスラムの通算勝利数でジミー・コナーズ(Jimmy Connors)氏を抜いて歴代単独3位となる通算234勝目を記録したほか、全仏での連続獲得セット数を37に伸ばし、1979年から1981年にかけてビョルン・ボルグ(Bjorn Borg)氏が打ち立てた記録にあと4と迫った。

 今月3日に誕生日を迎えたナダルは、「年長者の実感はない。だけど、自分は32歳でツアーには2003年から出場しているから、ずいぶん長い道のりと年月を過ごしてきたことになる。かなり若くしてキャリアを開始したから、年齢を重ねていることは現実のこと。だけど、ここまできて満足している。正直なところ、ツアーを毎日楽しんでいるし、これがもうしばらく続くことを望んでいる」とコメントした。

 ナダルが合計39本のウイナーで圧倒的な強さを示したのに対し、マーテラーは全力でぶつかっていったものの一度も相手を脅かすことはできなかった。ナダルの準々決勝の相手に決まった第11シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)は、第6シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)に1-6、2-6、7-5、7-6(7-0)、6-2で逆転勝利を収めた。

 この他では、第5シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が6-4、6-4、6-4で第9シードのジョン・イズナー(John Isner、米国)を退けた。全仏では2012年大会以来の準々決勝進出を果たした29歳は、けがで4年連続の欠場を余儀なくされたあと、昨年大会では3回戦敗退に終わっていた。

 デルポトロの次戦の相手は、元全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)王者で第3シードのマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)に決まった。チリッチは第18シードのファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)との4回戦で44本のウイナーに助けられながら、6-4、6-1、3-6、6-7(4-7)、6-3でフルセットの試合を制した。(c)AFP/Jed Court