【6月4日 AFP】サッカー国際親善試合が3日、各地で行われ、W杯ロシア大会(2018 World Cup)に出場するペルーは3-0でサウジアラビアに勝利した。

 この試合ではドーピング違反による出場停止処分について法廷で争った末、W杯の出場が可能となったペルーのキャプテンであるパオロ・ゲレーロ(Paolo Guerrero)が2ゴールを挙げた。

 ゲレーロは、昨年10月に行われたW杯南米予選のアルゼンチン戦後のドーピング検査でコカイン代謝物質に陽性反応を示し、一時は14か月間の出場停止処分が下されていた。

 しかし、ゲレーロが異議を申し立てたスイス連邦裁判所は、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が言い渡した長期間の出場停止処分を覆し、ゲレーロのW杯本大会でのプレーが認められた。

 CASの決定について「不当である」と判断したこの裁定により、ゲレーロのW杯出場が可能になっただけでなく、その出場停止処分は軽減、あるいは破棄されることになるかもしれない。

 出場停止処分が発表された昨年11月3日以降、ゲレーロは所属するカンピオナート・ブラジレイロ(ブラジル全国選手権)1部のフラメンゴ(Flamengo)で数試合しかプレーしておらず、ペルー代表としてもニュージーランドとのW杯に向けた大陸間プレーオフの2試合に出場することができなかった。

 スイスのザンクトガレン(St Gallen)で行われたこの日の試合でペルーは、前半20分にアンドレ・カリージョ(Andre Carrillo)のゴールで先制。ゲレーロはその後、チームの勝利を確かなものにする2得点を挙げ、自分自身が全くさび付いていないことを示した。(c)AFP