【6月14日 AFP】真の意味で強豪国不在のグループHは、2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)における全グループの中で最もオープンな組なのかもしれない。とはいえ、そのことに関してポーランドとコロンビアに言いたいことはあるだろう。

 開催国を除けば、ポーランドは前線にロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)を抱えているとはいえ、昨年12月に行われた組み合わせ抽選会でポット1に入った国の中で最も魅力に欠けるチームだった。

 ポーランドは欧州予選を首位で通過し、欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)でも準々決勝に進出。アダム・ナヴァウカ(Adam Nawalka)監督率いるチームは、W杯では1986年のメキシコ大会以来となる決勝トーナメント進出を望んでいる。

 バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のロベルト・レワンドフスキを筆頭に、ユベントス(Juventus)のGKヴォイチェフ・シュチェスニー(Wojciech Szczesny)、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)の右SBウカシュ・ピシュチェク(Lukasz Piszczek)、ナポリ(SSC Napoli)のFWアルカディウシュ・ミリク(Arkadiusz Milik)といった選手たちをそろえる強力なチームは、このグループを突破するのに十分な戦力だ。

 一方で、コロンビアは準々決勝に進出した4年前のブラジル大会で見せた躍進を続けたいと考えている。

 ハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)は4年前の大会を彩ったスター選手の一人であり、今回も代表チームに選出されている。そして、膝の負傷によりブラジル大会(2014 World Cup)を棒に振ったラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)も今回はフィットしており、チームの攻撃をけん引する。

 コロンビアの初戦は19日にサランスク(Saransk)で行われる日本戦となっている。しかし、日本の本大会までの強化を考えると、コロンビアが日本戦に向けて何をすべきかということを正確に知るのは難しいだろう。

 サムライブルーの経験豊かなヴァイッド・ハリルホジッチ(Vahid Halilhodzic)前監督は、チームを6大会連続となるW杯出場に導いた後、議論を呼ぶ形で解任となった。

 かつてJリーグ1部(J1)のガンバ大阪(Gamba Osaka)を率いた西野朗(Akira Nishino)氏が新監督に就任した日本は、国内組と欧州組の混合によって構成されるチームを作ることでグループステージの突破を目指している。

 セネガルは16年ぶりとなる今回のW杯で、準々決勝に進出した2002年日韓大会の再現を夢見ている。

 アリュー・シセ(Aliou Cisse)監督は、リバプール(Liverpool FC)のFWサディオ・マネ(Sadio Mane)に代表される才能ある選手たちを抱えており、仮にモスクワで行われるポーランドとの初戦で何かを得られれば、危険なアウトサイダーになりうるかもしれない。

 グループHを勝ち上がった2チームは、決勝トーナメント1回戦でベルギー、イングランドと対戦する可能性がある。(c)AFP