【5月31日 AFP】「でかい事件になる。俺という人間を、お前たちはニュースで知るだろう」──。米南部フロリダ州の検察当局は30日、同州パークランド(Parkland)の高校で2月に起きた銃乱射事件で、17人を殺害したとして計画殺人などの罪に問われているニコラス・クルーズ(Nikolas Cruz)被告(19)が事件前に撮影していた犯行予告動画を公開した。

 動画はクルーズ被告が携帯電話を使って屋外で撮影したもので、その中で被告は「俺の名前はニック、2018年の次の学校銃撃犯になるだろう」と宣言。さらに落ち着いた声で「目標は少なくとも20人」「お前たちは皆死ぬ。ピューピューピューピューピュー(銃の発射音のまね)。ああ、待ちきれない」などと述べている。

 また、米配車サービス「ウーバー(Uber)」で手配したタクシーを使ってかつて通っていた学校へ向かい、半自動小銃AR15で武装して襲撃する計画を明かし、「校内の全生徒がおびえて逃げ隠れするだろう。俺の力による報復によって、やつらは俺という人間を知る」と述べた。

 動画の一部は事件当日の2月14日に撮影されたものとみられ、当初の計画ではクルーズ被告は生徒を校庭で撃つ予定だったことも動画から判明した。

 また、クルーズ被告は「俺はつまらない人間だ、何者でもない。俺の人生は空っぽで無意味だ」「みんなが、何もかもが大嫌いだ」とも語っていた。

 クルーズ被告に対し、検察は死刑を求刑している。(c)AFP