【6月14日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で、1962年チリ大会でブラジルが達成して以来となる連覇を目指すドイツは、メキシコ、スウェーデン、韓国と同じグループFに入り、組み合わせにはかなり恵まれた印象だ。

 現在のドイツは、前回決勝でチームを優勝に導くゴールを決めた、マリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)の居場所がないほどの選手層の厚みを誇っている。守護神マヌエル・ノイアー(Manuel Neuer)の状態は最大の気がかりだが、代わってゴールマウスを守るのはFCバルセロナ(FC Barcelona)のマルクアンドレ・テル・シュテーゲン(Marc-Andre ter Stegen)で、ノイアーの力が必要になる場面が来ない可能性すらある。

 昨年のコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup 2017)では、若手主体のメンバーで優勝して層の厚さを改めて誇示。準決勝ではメキシコを4-1で粉砕した。

 そのメキシコは順当に予選を突破したが、本大会では6回連続でベスト16の壁に阻まれており、今回もグループ突破が最大の目標になるとみられる。スウェーデン、韓国とのグループ2位争いは白熱しそうだ。

 スウェーデンは、欧州予選プレーオフでイタリアを撃破してW杯の舞台に舞い戻ってきた。予選ではフランスも破っており、ズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)への依存から脱却したチームは決して侮れない。

 韓国は、日韓共催の2002年大会でベスト4入りを果たしたことを除けば、W杯本大会でほとんど印象を残せておらず、メンバーも本国と中国、日本でプレーする選手が中心だが、ロシアの地でサプライズを起こすことを狙っている。韓国にとっては、6月18日にニジニーノブゴロド(Nizhny Novgorod)で行われるスウェーデンとのチーム初戦がいきなりの正念場となる。ドイツは、その前日にメキシコとのチーム初戦を迎える。

 いずれにせよ、グループFの2位通過チームは決勝トーナメント1回戦でブラジルと当たる可能性が高く、見通しは厳しい。(c)AFP