【5月30日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2018)は29日、女子シングルス1回戦が行われ、大会通算2度の優勝を誇る第28シードのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は6-1、4-6、6-3で予選勝者のリーシェル・ホーヘンカンプ(Richel Hogenkamp、オランダ)を辛くも退け、同大会で2015年以来3年ぶりの勝利を飾った。

 昨年はドーピング違反による1年半の出場禁止処分の後でワイルドカード(主催者推薦)が認められず、大会に出られなかったシャラポワは、最終セット一時0-3とリードを許し、2010年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2010)以来となる四大大会(グランドスラム)初戦敗退の危機に直面した。

 それでも元世界ランキング1位のシャラポワは、そこから奮闘して最後は6ゲームを連取し、ドナ・ヴェキッチ(Donna Vekic、クロアチア)との2回戦へ駒を進めた。雨のため前日から順延になっていた一戦を制したシャラポワは試合後、「グランドスラムの本選ドローに入り、その中で勝つ道を見出すという挑戦を愛している」と語った。

「2週間を通して違う選手と対戦するだけでなく、こうやって日が出るまで長く待機したり、異なる天候とも闘ったりしないといけない。だから対戦相手が違うというだけでなく、アップダウンや感情の変化というのも当然ある。そうした中で心身ともにコントロールする方法を見つけないといけない。でも私にとってはそれこそが生きがいだし、どうやって自分にそれができるかということを模索するチャレンジは楽しい」

 同日行われた試合では、2年前にチャンピオンに輝いた第3シードのガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が7-6(7-0)、6-2で2009年大会覇者のスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)を破り、2回戦進出を決めている。(c)AFP/Jed Court