【5月30日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2017-18)決勝で肩を負傷したエジプト代表のモハメド・サラー(Mohamed Salah)について、所属するイングランド・プレミアリーグのリバプール(Liverpool FC)のチーム医師の一人が、W杯ロシア大会(2018 World Cup)のグループリーグの試合には間に合わない可能性を示唆している。

 サラーは26日に行われたレアル・マドリード(Real Madrid)とのチャンピオンズリーグ決勝で、肩の靱帯(じんたい)を痛めるけがをした。この負傷について、リバプールで理学療法士として働くルーベン・ポンス(Ruben Pons)氏は、復帰には通常「3、4週間」かかると話している。

 今から3週間だとすると6月19日まで、そして4週間だと、エジプト代表のグループリーグ最終戦の翌日である26日まで離脱となる。しかも、ある程度の試合勘や体力も取り戻さなくてはいけない。グループAに入っているエジプトは、15日のウルグアイ戦でチームの大会開幕を迎え、その後19日にロシア戦、25日にサウジアラビア戦に臨む。

 ポンス氏はスペインのスポーツ日刊紙マルカ(Marca)に対して「本人は今回のことを残念に思っているが、リハビリに集中しているし、戻れる日を見据えている。原則的には3~4週間だが、その期間をなんとかして縮めたい。それが大きな目標だ」と語っている。

 サラーはレアル戦の前半途中、相手DFのセルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)に引き倒されるような形で負傷し、そのまま交代を強いられた。そのときは涙を流しながらピッチを去ったが、翌日にはツイッター(Twitter)に「とてもつらい夜だったが、僕はファイターだ。普通に考えれば厳しいのかもしれないが、皆さんが誇れるようにロシアでプレーすると確信している。皆さんの愛とサポートが自分に必要な強さを与えてくれる」とつづり、前を向き直している。

 サラーは現在スペインへ移動し、リバプールとエジプト代表双方の医療チームの付き添いの下、治療を受けている。(c)AFP/Thomas ALLNUTT