【5月30日 AFP】北朝鮮の高官が29日、米国との高官級会談のためニューヨークに向かった。ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長との歴史的な首脳会談に向け、準備が加速している。

 ホワイトハウス(White House)によると、金委員長の側近で、同党中央委員会の金英哲(キム・ヨンチョル、Kim Yong-Chol)副委員長がニューヨークで「今週中に」マイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官と会談するという。

 トランプ氏も金副委員長が米国へ向かっていることをツイッター(Twitter)で認め、両国の核をめぐるこう着状態の解消を目指し、来月12日にシンガポールでの開催が見込まれる首脳会談のため、米国は「素晴らしいチーム」に恵まれるだろうと自信を示した。

 さらに、自身が今月24日に北朝鮮に送った書簡に言及し、「私の書簡にしっかり応じてくれた、感謝する!」とも書き込んだ。

 サラ・サンダース(Sarah Sanders)米大統領報道官は、この書簡以降、北朝鮮側も「力を傾注してきている」とし、「米国は引き続き、トランプ大統領と金氏のシンガポールでの首脳会談に向け、積極的に準備を進めていく」と述べた。

 さらにサンダース報道官は、トランプ氏が来月7日、首都ワシントンで安倍晋三(Shinzo Abe)首相とも会談を行う予定だと明らかにした。(c)AFP/Andrew Beatty with Carole Landry in New York