【5月30日 CNS】中国航天員中心(Astronaut Center of China)は27日、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)バダインジャラン砂漠(Badain Jaran Desert)で野外生存訓練に参加した15人の宇宙飛行士が、北京市(Beijing)に帰還し、中国初となった砂漠地帯に着陸を想定した訓練は問題なく終了したことを発表した。

 今回の訓練期間は19日間。訓練は、主に宇宙ステーションから有人宇宙船が地球へ降下する際、砂漠地域への緊急着陸を想定している。砂漠環境下での飛行士の生存能力を把握し、救命道具の使用などによる生存能力の向上、個人の精神面やチームの団結力などを鍛えた。

 中国航天員中心の黄偉芬(Huang Weifen)副総設計師は、「今回の野外訓練の中で、飛行士たちは砂じんやしゃくねつの高温、降雨による温度変化など、劣悪な気象条件下の試練を乗り越えた。飛行士らは砂漠の自然環境を身をもって体験し、救命道具の合理的な配備など今後の改善点に関わる検証を行うことができた」と述べた。(c)CNS/JCM/AFPBB News