【5月29日 AFP】ラグビー南アフリカ代表のヨハン・エラスムス(Johan Erasmus)ヘッドコーチ(HC)は28日、シヤ・コリシ(Siya Kolisi)が6月に行われるイングランドとのテストマッチ3連戦でキャプテンを務めると発表した。黒人選手がスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)の主将になるのは史上初。

 フランカーを務める26歳のコリシは、所属するスーパーラグビー(Super Rugby)のストーマーズ(Stormers、南アフリカ)でも主将を務めており、これまでに南アフリカ代表としてテストマッチ通算28試合に出場してきた。今回は負傷したワーレン・ホワイトリー(Warren Whiteley)の代役となる。

 また、イングランドとのシリーズ直前にあたる6月2日に米首都ワシントンで開催されるウェールズとのテストマッチでは、ピーター・ステフ・デュトイ(Pieter-Steph Du Toit)が南アフリカの主将を任されることが決まった。

「スプリングボクスのキャプテンを務めるのは非常に名誉あることであり、シヤとピーター・ステフの2人は、仲間の選手からリスペクトを集める真っすぐで働き者の選手」だというエラスムスHCは、「2人ともキャプテンとして良い仕事をすると思う」と期待を寄せた。

「どちらの選手も自分の立場に対する責任を取り、スプリングボクスを再び強豪にするという明確な一つの目標の下、ハードワークを積まなくてはならないというのが私の哲学だ」

 2006年にイングランドで行われた世界選抜との試合では、チリボーイ・ラレペレ(Chiliboy Ralepelle)が黒人選手として初の南アフリカ代表主将を務めたが、この一戦はテストマッチとしてカウントされなかった。(c)AFP