赤ちゃんが独裁者ムソリーニと同姓同名に、裁判所が両親を召喚 イタリア
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【5月29日 AFP】イタリアで1歳2か月の男児の両親が裁判所に召喚を命じられたと地元紙が報じた。この男児の名前がベニト・ムソリーニ(Benito Mussolini)だったためだ。
この男児は祖父の名をとってベニトと名付けられた。イタリアでよくあることだ。しかし姓がムソリーニだったため、何の関係もないにもかかわらず1922年から第2次世界大戦(World War II)末期までイタリアの政権の座にあった独裁者ムソリーニと同姓同名になってしまった。
地元紙ガゼッタ・ディ・パルマ(Gazzetta di Parma)によると、北部ジェノバ(Genoa)の裁判所がこの特異な名前を知り、将来男児の生活に影響が出ることを懸念して両親を召喚するに至った。
イタリア人にとっては、フランス映画の翻案で、息子をベニトと呼びたがる男を描き論争を呼んだ映画『Il nome del figlio(息子の名前)』(2015年)を思い起こさせる出来事となった。(c)AFP