【5月29日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するアルゼンチン代表主将のリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)へ向けて自分たちより優れているチームが他にいるとの考えを示し、W杯では現実的な期待を持つよう同胞のファンに求めた。

 アルゼンチンのラジオ局カナル13(Canal 13)とのインタビューの中で、スペイン代表としてプレーするチャンスを選ばなかった理由と、バルセロナ以外の欧州のクラブでプレーする考えはないことを明かしたメッシは、「僕たちが優勝候補としてロシアに向かっていないということを人々は理解しないといけない。しかし、非常に良い選手はそろっているし、戦う準備はできている」と語った。

 また、アルゼンチン代表がW杯で優勝できるかと問われたメッシは、「そう信じている。チームを信頼している」としながらも、「うちには才能と経験を備えた選手がいるが、自分たちが1番だとは言えない。事実ではないからだ」と希望と現実の間を行き来した上で、ブラジルやスペイン、ドイツを示唆しながら、「自分たちより優れたチームがいくつかある」と述べた。

 これまでにバルセロナで複数回にわたり欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)とクラブW杯(FIFA Club World Cup)を制してきたメッシは、W杯の優勝は「バルセロナで獲得したいかなるタイトルとも変えられない」と付け加えている。

 さらに、13歳の時にバルセロナへと移住し、スペイン代表になる資格もあったメッシは「この前、ある友だちと話していた時に『なあ、もしスペイン代表になっていたら世界王者になっていたんだよ』と言われた」としながらも、「全く同じようになったとは思わないし、もちろん、そうした考えが頭をよぎったことは一度もない」と話している。(c)AFP