【5月28日 AFP】米ハワイ(Hawaii)島のキラウエア(Kilauea)火山の噴煙によるスモッグが27日、3700キロ離れたマーシャル諸島でも確認された。当局は、このスモッグはさらに西方に広がる恐れがあると注意を促している。

 ハワイ諸島最大のハワイ島にあるキラウエア火山の噴火活動は4週目に入った。米領グアム(Guam)の米国立気象局(NWS)によれば、「ボグ(vog)」と呼ばれる火山灰によるスモッグは太平洋のミクロネシア(Micronesia)一帯に広がりつつある。

 気象学者らはマーシャル諸島の住民に対し、呼吸器障害を引き起こす可能性があることから不要不急の外出を控えるよう呼び掛け、航空会社や船舶会社に対しても視界不良に関する注意を促している。

 グアムのNWSによれば、キラウエア火山の火山灰による噴煙はここ数日でさらに西方へ移動し、ミクロネシア連邦のコスラエ(Kosrae)州、ポンペイ(Pohnpei)州、場合によってはチューク(Chuuk)州まで到達する可能性がある。(c)AFP