【5月28日 AFP】27日に行われた全仏オープンテニス(French Open 2018)の男子シングルス1回戦で勝利した錦織圭(Kei Nishikori)が試合後、開幕前に自身と練習を予定していたアルゼンチンのニコラス・キケル(Nicolas Kicker)が、八百長に関与したことが認定された件について「悲しい」とコメントした。

 この日、地元ワイルドカード(主催者推薦)の新鋭マキシム・ジャンビエ(Maxime Janvier)を7-6(7-0)、6-4、6-3で下した大会第19シードの錦織は、2015年に行われたATPチャレンジャーツアー(ATP Challenger Tour)の2試合で結果の操作を企てたとし、永久追放処分の危機に直面しているキケルについて「彼は良い選手だと思っているから、正直に言って非常に悲しい。トップ50に入る力のある選手だ」と語った。

「彼を理解できるとは言いたくないが、初めからタフな生活を送らざるを得ない選手もいると思う。お金がない人もいると思うが、ノーと言えるだけ強くないといけない」

 今年1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)と同3月のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2018)で3回戦に進出し、現在の世界ランキングは84位につけているキケルは、不正を持ちかけられたことに関する報告を怠り、自身にかけられた疑惑に関する不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」の調査に協力的でなかったことでも不始末があったとされている。(c)AFP/Jed Court