【5月27日 東方新報】卓球の大舞台から半年間離れていたグランドスラム王者、張継科(Zhang Jike)が帰ってきた。

 リオデジャネイロ五輪以降は、打ったり打たなかったりが続いていた。中国のインターネット上でも引退がささやかれていたが、今回の張の活躍からは、2020年の東京五輪への意気込みが感じられた。かつては卓球界を引っ張り、その激しさゆえに大型犬になぞらえ「チベタン・マスティフ」と呼ばれていた張は今や、30歳のベテランとなった。次の五輪へのチャンスはあるのだろうか。

 国際卓球連盟(ITTF)ワールドツアー・香港(Hong Kong)オープンに登場した張。初戦の対戦相手は、世界ランキング107位でイタリアの31歳ベテラン選手のストヤノフ(Niagol Stoyanov)だった。かつて2010年の世界卓球選手権団体戦で対戦した際には3-0で完勝した相手だったが、苦戦し4-2で辛くも勝利。

 2戦目では、チームメイトのカットマン、馬特(Ma Te)から4-2で勝利を奪った。来週に深セン(Shenzhen)で行われる中国オープンと、それに続く日本オープンにも参戦する。張は、「トレーニングを行ってなんとか感覚を取り戻してはいるが、今後はどんどん試合にも参加して、以前の状態に戻したい」と話した。