【5月27日 CNS】「女子はキャミソール、スリップドレスなどの背中が露出する衣服、50センチ以下のミニスカートや短パン、サンダルなどでの入館を禁止する」

 中国のある大学の図書館に先日、こんな「ルール」が張り出された。ある男子学生が図書館に対し、「ミニスカートや短パン、肩や背中が露出した服装の女子学生は、館内で勉強する男子学生に対するセクハラだ。学習の雰囲気に深く影響する」というクレームを寄せたことが原因だった。だが図書館の対応に対し論争が巻き起こり、図書館はすぐにルールを取り消した。

 女性が涼しい服装でいることが「セクハラ」だと主張した男子学生は、女子学生のおしゃれは男子学生に見せるためだと勘違いしているのではないか。

 現代の女性は、おしゃれの選択肢が増えた。男女平等の考え方も広まっており、自分の個性に合わせて自由に振る舞うべきで、それこそが成熟した社会というものではないか。女性のおしゃれが、「男性の気を引くためのもの」だという考え方はもう古い。本当に学習に影響があるならば見なければ良いだけのことで、自分の美意識を他人に押し付けたり傷つけたりするべきではない。

 ただし、何を身に着けるかは個人の自由だが、時と場合をわきまえ、外見は自分の品位や素養を表すものだと意識することも大切だ。(c)CNS/JCM/AFPBB News