【5月23日 AFP】世界最高峰エベレスト(Mount Everest)で22日、山岳ガイド2人の死亡が確認された。つい数日前にも、日本人登山家の栗城史多(Nobukazu Kuriki)さんが亡くなったばかりで、登山シーズンを迎えたエベレストでの今季の死者は計5人となった。

 死亡した2人のガイドはいずれもエベレスト周辺の渓谷地域のシェルパ族で、同山を挟んでそれぞれネパール側と中国・チベット(Tibet)側でガイドを行っていた。

 2人のうち一人は37歳のベテランガイドで、21日にネパール側で外国人登山家らが救助ヘリに乗り込むのを手伝っていた際に60メートル以上滑落してクレバスに落下。エベレストのベースキャンプにいるネパール政府当局者によると、このガイドは救助されたが頭に重傷を負っており同日夜に死亡したという。

 もう一人は、今月18日にチベット側の山頂のすぐ下で亡くなった。死因は心臓発作とみられるという。さらに別のシェルパが今月に入って行方不明になっており、死亡したものとみられている。

 残る2人はいずれも登山家で、一人は山頂を目指して8度目の挑戦中だった日本人の栗城さん。もう一人はマケドニア人の登山家だった。(c)AFP