【5月20日 AFP】フランス・カンヌ(Cannes)で19日、第71回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)の授賞式が行われ、是枝裕和(Hirokazu Koreeda)監督の『万引き家族(Shoplifters)』がコンペティション部門最高賞のパルムドール(Palme d'Or)を受賞した。

 世界の映画人たちが熱望する賞の一つ、パルムドールを審査委員長の豪女優ケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)さんから受け取った是枝監督は受賞のスピーチで、対立する人々や世界を映画がつなぐのではないかと語った。

『万引き家族』は万引きで生計を立てている一家が虐待を受けていたらしい幼い子供を見つけて連れ帰り、愛情をかけて育てていくというストーリー。カンヌでも前評判が高く、米国の映画サイトは「奇跡的な素晴らしさ」、英紙ガーディアン(Guardian)は「濃密で満足感のある映画」「複雑かつ繊細な家族ドラマ」などと絶賛している。(c)AFP/Deborah COLE