【5月20日 AFP】サッカードイツカップ(German Cup 2017-18)は19日、決勝が行われ、フランクフルト(Eintracht Frankfurt)はアンテ・レビッチ(Ante Rebic)が2得点の活躍をみせるなど、格上のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を3-1で退け、30年ぶりとなる通算5回目の優勝を飾った。

 レビッチの得点で先制したフランクフルトは、後半の早い時間帯にロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)に同点ゴールを許したものの、終盤にレビッチのこの日2得点目で勝ち越しに成功。終了間際にはミヤト・ガチノビッチ(Mijat Gacinovic)が追加点を挙げ、バイエルンの心を折るとともにファンを歓喜させた。

 来季からバイエルンの指揮官に就任することが決まっているフランクフルトのニコ・コヴァチ(Niko Kovac)監督は、クラブ最終戦で指導者としての初タイトルを獲得した。

 殊勲のレビッチは「30年ぶりに優勝できてうれしい。僕らにふさわしい勝利だ。バイエルンはいつだって格上だけど、最後に勝ったのは僕らだった」とコメントした。ケヴィン・プリンス・ボアテング(Kevin-Prince Boateng)も「きょう負けてスタジアムを後にするのは僕らだとみんなが言っていた。だけど僕らはハートを見せ、敗れたのはバイエルンだった」と話した。

 バイエルンにとっては、勇退するユップ・ハインケス(Jupp Heynckes)監督が有終の美を飾る舞台になるはずだったが、6連覇を果たしたブンデスリーガ1部との国内2冠を達成することはできなかった。

 それでもハインケス監督は「もったいない敗戦だったが、敗北はスポーツにつきもの。大きなミスから相手に先行を許したし、チャンスでしっかり決められなければ、こうしたカップ戦を勝つことはできない。きょうは運がなく、ポストに2回当たったが、スムーズで迫力ある攻撃ができなかったのもたしかだし、フランクフルトは優勝にふさわしい」と語った。(c)AFP/Ryland JAMES