【5月19日 AFP】中東エルサレム(Jerusalem)の旧市街(Old City)にあるイスラム教の聖地アルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)に18日、大勢のパレスチナ人が訪れ、イスラム教の神聖な断食月「ラマダン(Ramadan)」の初週に当たる金曜礼拝が無事に行われた。イスラム教徒が集まる同地域では、重装備のイスラエル警察官が警戒に当たった。

 AFPの取材に応じた同モスクを管理する宗教当局の広報担当者によれば、参拝者はおよそ12万人。

 エルサレムのアルアクサ・モスクは、イスラム教徒にとってサウジアラビアのメッカ(Mecca)とメディナ(Medina)に次ぐ第3の聖地。アルアクサ・モスクはイスラエルが併合した東エルサレムのイスラム教徒が集まる地域に位置する。

 パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)から礼拝のためにやって来たパレスチナ人らは、検問所で所持品などの検査を受けてから東エルサレムへの立ち入りを許可された。

 イスラエル当局はパレスチナ人女性に対しては制限を設けていないが、40歳以下の男性は治安上の懸念を理由に通行を許可していない。(c)AFP