■ある女性議員による提案

 こうした問題を解決するために、女性議員のジャミラ・オベイディ(Jamila al-Obeidi)氏がイラク国会で新たな提案をしている。それは、結婚を望むすべての男性に補助金として500万ディナール(約45万円)、子どもが1人生まれるごとに100万ディナール(約9万円)を支給するというものだ。ただし、支給対象の男性の妻となる女性が「一般的に考えられている適齢期」よりも年齢が上か、離婚経験者、あるいは夫を亡くした場合に限るとの条件付きだ。

 議案は約7割の支持を得ている。ただ、政府は取り上げることをしていない。

 もしも法として成立すれば、一つの希望になるとある女性(38)は語る。「(今のままでは)私は結婚できない。若いころは自分の勉強を終わらせたかったのと理想の男性が現れるのを期待していた。その間にたくさんの求婚を断った。今は男性に会うチャンスはほとんどない」 (c)AFP/Mohammad Salim